宅建合格に必要な勉強時間を見積もる!
宅建試験に合格するために、効率の良い勉強を進めるためには、まず宅建合格のために全体でどのぐらいの勉強時間が必要なのかを見積もって計算する必要があります。この必要な勉強時間の見積もり、および1日に確保できる学習時間から、自分が学習を開始すべき時期が決まってきます。
自分の勉強スタイルと一日に確保できる勉強時間を把握する
まず、勉強に取り組む際には、自分がどういうスタイルで学習を進めるのが得意なのかを把握しておく必要があります。私の場合、できる限り短期集中して知識を詰め込むやり方のほうが得意です。長い期間にわたって集中して勉強するのは苦手である、と自覚しています。その分、短期集中型での理解や暗記学習は比較的得意です。
なので、宅建試験の勉強計画を立てる時にも、まず一日で最大何時間の勉強時間を確保できるかということを考えました。そして私の場合、一日で最大3時間の勉強時間を確保できると結論しました。一日3時間の勉強時間を確保できるのであれば、宅建合格に必要な総勉強時間を3時間で割ってやると、宅建の試験日から何日前に勉強を開始すれば良いかということが計算できます。
では宅建合格のために必要な総勉強時間は一体何時間になるのか?私が学習計画を立てた最初期の見積もり方法に則って、以降で実際に、宅建合格に必要な勉強時間の総合計の見積もり行ってみます。
テキスト読みに必要な時間を見積もる
まずは、テキスト(教科書)を読むのに必要な勉強時間の見積もりです。600ページのテキストを7回読み込むことにしました。そして、7回読みの時間配分は、以下のように見積もりました。
1回目:50時間
2回目:40時間
3回目:30時間
4回目:20時間
5回目:10時間
6回目:5時間
7回目:3時間
合計 :158時間
1回目は、通して読むのに50時間程度かかると見積もりました。この根拠は、普段自分の仕事関連で読む専門書で、自分が知らない分野の本を読む場合は、300ページの本を通して読み終えるのに大体20時間〜30時間程度かかるというのを前もって把握していたためです。
そして、2回目、3回目と読むにつれて、理解が深まってどんどん読み進めるスピードが上がっていきます。7回目に読む頃には、1回目でかかった時間の10分の1以下の時間で読み終えられる、ということを最初から知っていました。
7回という数字は、自分の場合新しい知識の勉強のために本を読む場合、7回読み勉強法を実践していることに由来します。7回読み勉強法をご存じない方は、「教科書を7回読むだけで、断然トップになれた!」などをご参照お願いします。
私も昔からこの記事の方と同じ方法で、テキストや専門書を繰り返し読むことで、理解や暗記を強くしていく勉強法を行っています。何回も繰り返し読み込むことで理解と暗記が深まって、驚くほど知識が定着しますのでおすすめな勉強法ですよ。
過去問演習に必要な時間を見積もる
続いて過去問の演習に必要な勉強時間の見積もりです。過去問演習については、8年分の過去問を5回ずつ解くことにしました。宅建の試験時間は2時間ですので、1年分を解くのに2時間とします。
過去問を解くための時間
2(時間) x 8(年分)x 5(繰り返し回数)= 80時間
また、過去問の演習を行った後は、解答合わせを行って、間違った箇所や迷った箇所を、問題集の解説やテキストで復習する必要があります。この時間を過去問を解く時間と同じと見積もって計算しました。
過去問の解答合わせ・復習の時間
2(時間) x 8(年分)x 5(繰り返し回数)= 80時間
過去問演習の総時間
80 + 80 = 160時間
過去問8年分を5回ずつ繰り返すためには、トータルで160時間必要であることが分かりました。
宅建合格に必要な総勉強時間と学習開始時期の決定
上記の見積もりによって、宅建合格のために必要な総勉強時間を算出できます!
158時間(テキスト読み) + 160時間(過去問演習) = 318時間
318時間です。これだけの時間を勉強に当てれば確実に合格できるという確信を、学習計画を立てた最初期に把握することができました。次にやることは、ではこれだけの勉強時間を確保するために、いつから学習を開始するべきかという勉強開始時期の決定です。
冒頭でも書いたとおり、私は宅建の勉強のために1日3時間を確保すると決めました。なので一日3時間の勉強で、318時間の総勉強時間を積み上げるためには…
318(時間) ÷ 3(時間) = 106日
必要な勉強日数の結果が出ました!106日です。私が一日に確保する勉強時間の3時間であれば、106日間勉強すれば必要な総勉強時間である318時間を積み上げることができ、宅建試験に合格できます。これで宅建合格のために、勉強を開始するべき日時が決まります。すなわち、宅建の試験日から106日前に勉強を開始すれば良いということです。
宅建の試験日は例年10月の第3日曜日です。仮に試験日が10月21日としますと、その106日前は7月7日です。ちょうど七夕の日に勉強を開始すれば、一日3時間の勉強で合格に必要な総勉強時間である318時間を積み上げることができます。私の場合は、見積もりに対して少し余裕を取り、7月1日に宅建の勉強を開始することにしました。
3ヶ月の勉強とプロフィールには書いていますけれども、実際には期間としては約3ヶ月半位の学習期間となります。仕事や用事で勉強できない日や、一日3時間の勉強時間を確保できない日もありましたので、記録していた学習時間によると、総勉強時間はちょうど300時間位でした。
おそらくではありますが、宅建に関する知識が全くない人が勉強を開始して、宅建の試験に確実に合格するために必要な勉強時間は300時間程度です。要領の良い人であれば、200時間程度でも合格できるかもしれません。けれども100時間の勉強ではかなり難しいと思います。
宅建合格を確実にするための総勉強時間は300時間程度
ここまでの見積もりから、宅建合格のための学習計画を立てる際には、まずトータルで少なくとも300時間の学習時間が必要になるということを前提にすれば良いということが分かりました。そして自分が1日に確保できる勉強時間を、300時間で割ると良いのです。割った数字が宅建試験日の何日前に勉強を始めるべきか、という日数の目安になります。
私のように、一日3時間の勉強時間を確保できる人であれば試験日の106日前の7月7日、少し余裕を持って7月1日つまり7月から学習をすればよいことになります。一日に1時間半しか勉強時間を確保できない人の場合は、300時間の学習時間を積み上げるためには、その倍の212日の日数が必要となります。10月21日が宅建試験日の場合、212日前は3月23日となります。つまり3月23日から勉強開始すれば、一日1時間半の勉強で300時間を達成できます。
私の印象では、日中は普通に社会人として仕事している方や学生で学業に取り組んでいる方であれば、宅建合格のためには最短でも3ヶ月間ほどの勉強期間は必要になるかと思います。1日中すべての時間を、宅建の勉強に使える方であれば、1ヶ月間の勉強でも合格できるかもしれません。
私が宅建勉強に取り組んだ期間は、1日3時間勉強時間に当てるように努めましたが、その3ヶ月ちょっとの期間は正直言ってかなりしんどかったです。早起きして朝1時間、ランチタイムに30分勉強、夜に1時間半勉強という基本スタイルで、勉強時間を確保しました。家族の協力は欠かせませんね。
あと最後に補足ではありますが、法律のバックグラウンド知識がある方や、法学部で法律を学んでいる学生の方、過去に法律を学んだことのある方などは、勉強時間を短くできる可能性が高いです。と言いますのも、宅建の試験科目である権利関係は、民法の知識が問われるからです。
そして、権利関係の科目は、法律の初学者にとっては理解が難しく、多くの宅建受験生が苦手としており、最も勉強時間がかかる科目となります。ですので、法律知識があり民法が得意な方であれば、宅建合格に必要な勉強時間は、大幅に減るかと思います。
それでは、以上の見積もり方法を参考にして、ご自身での宅建合格に必要な総勉強時間、勉強を開始すべき時期を決められてくださいね!
- 宅建試験対策の学習計画を立てよう
- 7回読み勉強法でテキスト攻略
- 宅建の過去問演習の攻略方法
- 宅建試験直前10月の学習と過ごし方
- 宅建試験日前日の学習、準備や注意点
- 宅建試験の試験当日にやること
- 宅建試験勉強の開始時期を見積もるツール
コメントを投稿する