宅建試験の試験当日にやること
いよいよ宅建試験の試験日当日がやってきました。試験本番の当日に行うべきことをこのページで解説しますので、事前に確認しておきましょう。試験日当日の過ごし方や、試験時間中にやるべきことを事前に確認しておけば、試験本番を安心して迎えることができます。
まずは、試験日当日までに確認しておくべき事項や、持ち物のチェックについてです。
試験日までに確認しておくこと
まず、試験の日までには、以下のような事項を確認しておく必要があります。
・試験会場の場所
・試験会場までの交通手段と所要時間
・出発する時間
・持っていくもの
・天気予報を見てどんな服装で行くか
試験日当日に慌てないようにするためにも、前日までにはこれらのことを確認したり決めたりしておきましょう。
持ち物・忘れ物チェック
試験日には、以下の持ち物を忘れずに持って行きましょう。こちらも前日までのうちにしっかりと準備しておきます。
・受験票
・筆記用具(鉛筆と消しゴムを十分に、鉛筆5本以上・消しゴム3つ以上)
・ハンカチ、ティッシュ
・腕時計
・テキスト、問題集
・耳栓
受験票と筆記用具は、絶対に忘れてはいけません。これらを忘れると受験ができなくなってしまいます。テキストや問題集は、試験が始まるまでの待ち時間の間に、復習できるように持参します。耳栓は集中のために必要な方は持参してください。
試験日当日は早起きしよう
宅建試験当日の朝は、いつも通りもしくは少し早起きしましょう。寝坊して試験時間に間に合わない、なんてことは絶対にあってはなりません。
寝坊して焦ってしまうだけでも精神的にマイナスですので、十分に時間に余裕を持って朝は早めに起きるようにします。あらかじめ予定した出発時間には、必ず出発できるようにしましょう。
試験当日の午前中は丸暗記と苦手問題の復習!
試験当日の午前中は、もし勉強する時間が取れるのであれば、宅建業法や法令上の制限、税金などの科目で、暗記すべき事項や数字の復習を優先して行うのがおすすめです。これらに関する出題は、短期記憶でも良いので丸暗記しておけば、確実に点数につながります。試験当日の午前中は、丸暗記のための時間に使いましょう。
時間に余裕があれば、いつも間違いやすい苦手な問題の復習を行います。テキストを全て読み直そうとしたり、過去問1年分を通して解こうとしたりする時間はもうありません。丸暗記すべき知識と苦手な問題の再確認に集中します。
試験1時間前には会場に到着する
宅建の本試験は午後1時から午後3時までです。試験開始時間の午後1時より1時間前の正午には、試験会場に到着するように出発します。
本試験は午後1時からですので、その前に昼食を済ませておくようにします。試験会場近くの飲食店でランチを取ったり、コンビニなどでお弁当やサンドイッチ、おにぎりを買って、試験会場で食べるようにしても良いでしょう。
ただし、試験会場近くの飲食店は、受験生で混み合う恐れがあります。安全を期するのであれば、コンビニやお弁当屋さんでランチを調達して、試験会場で食べるほうが良いかと思います。私も試験本番の時には、コンビニでお弁当を買って、試験会場の外のベンチでお昼ごはんを食べました。
昼食を済ませた後に、試験開始時間の1時間前である正午には、試験会場の部屋に着席して雰囲気に慣れるようにします。試験会場の雰囲気は独特なものがあります。年齢層も幅広く、皆が賢いように感じます。雰囲気に圧倒されて飲み込まれないようにするためにも、早めに着席して試験会場の部屋で精神状態を落ち着かせましょう。
受験票を確認して試験会場の部屋に入室して着席
試験会場では、受験票の受験番号ごとに試験が行われる部屋の番号が案内されます。ですので、自分の受験表の受験番号を確認して、指定された試験会場の部屋に向かいます。
また試験開始前には、必ずトイレに行っておくようにします。トイレは受験生で混み合う場合もありますので、少し早めに行っておくと良いでしょう。
試験開始は午後1時からですが、その30分前ぐらいから試験監督による注意事項の説明が行われます。ですので、少なくとも午後12時半には、試験会場の部屋に着席するようにしおきます。
試験会場の部屋ではキョロキョロ周りを見回したりせずに、精神状態を落ちつかせて集中しましょう。しゃべったりして騒がしい受験生もいるかもしれませんが、彼らはきっと落ちます。気にせずに自分を信じて集中しましょう。どうしても雑音が気になる場合は、耳栓を使うのがおすすめです。目をつむって深く深呼吸したり、瞑想するのも良いかと思います。
試験開始まで最後の残り時間での学習
試験会場の雰囲気に慣れて、精神状態が落ち着いて集中できたら、試験が始まるまでの残り時間で最後の復習に取りかかります。暗記すべき数字や、苦手な問題を再確認しましょう。これで準備万端です。
前もって、試験直前の1〜2時間で暗記すべき知識をノートにまとめておいて、試験直前はそれらの学習に集中すると決めておくと、落ち着いて最後の復習に取り組めます。ラストスパートで何を勉強しようか?ということから悩んでいたら、時間がもったいないですし、精神状態も不安になってきます。
私は、苦手としていた税金関連や統計情報の数字、宅建業法での報酬額の上限などの数字、また都市計画法の用途地域など、丸暗記すべき分野の暗記事項をノートにまとめておきました。試験開始までの残り1時間で、それらの丸暗記項目の記憶を強化しました。
いよいよ試験開始
午後1時に近づくと、試験監督が試験問題を配布します。そしていよいよ、午後1時になると試験開始です。まずは試験問題全体に、さっと2〜3分程度で目を通してみてください。過去問で解いたことがあるような問題が多そうだなと感じたら、それはチャンスです。これまでの学習の成果で知識が定着していますので、確実に問題を解いていくことができるでしょう。
逆に、過去問と出題傾向が違うな、と感じてしまっても問題はありません。なぜなら多くの宅建受験生は、過去問で演習を行っていますので、ほとんどの受験生があなたと同じように感じるからです。今までに積み上げた知識を持って取り組めば、きっと解いていけるはずです。
問題を解いていく順序
通常宅建の試験は、前半で権利関係の問題が出題されます。この権利関係を最初に解くか後回しにするかというのは、結構重要なポイントです。というのも、権利関係の問題は宅建の科目分野の中では最も理解が難しく、問題を解くのに時間がかかるからです。その他の科目である宅建業法や法令上の制限、税金その他の科目達は、暗記さえしていれば解ける問題が多く、権利関係に比べると解きやすいです。
権利関係を最初に解いていくか後回しにするかは、自分が権利関係を得意とするかどうかを基準に考えると良いです。私の場合は、権利関係の分野が好きで得意としていましたので、宅建の本番試験でも、権利関係を先に解いていく順番で、一問目から順に解いていきました。
しかしながら、権利関係が嫌いだったり苦手だったりする人の場合は、得点しやすい宅建業法や法令上の制限などの問題から先に解いていったほうが良いかと思います。苦手とする権利関係で先に時間がかかってしまい、得点しやすい宅建業法や法令上の制限、税金その他の分野で、問題を解く時間がなくなってしまう恐れがあるからです。
あくまでも自分が得意とする分野で、確実に正解を重ねていくというのが大事だと思います。この問題を解いていく順番、権利関係を先に解くか後回しにするかは、試験日までには決めておくようにしましょう。
解いた問題には必ず解答用紙マークシートにマークをつける
解いた問題は、必ず解答用紙のマークシートにマークをつけていくようにします。わからなかったり答えに自信がない場合であっても、とりあえず必ずマークをつけるようにします。これは後で空欄が残ってしまうという、致命的なミスをなくすためです。
分からなかったり自信がない問題については、問題集のほうに印をつけておくようにします。これで試験時間内に問題をひと通り解き終えて、最後のほうで時間が余った場合に、後から再確認して見直すことができます。
また解答用紙にマークする際には、選択肢番号のマークのミスが絶対にないように注意してください。マークミスは本当にもったいないですので。
自己採点のために自分の解答を問題用紙にも記録する
解答用紙のマークシートに解答をマークするのは当たり前ですが、問題用紙のほうにも自分の解答を記録しておくようにします。問題用紙の選択肢の1から4の数字を丸で囲んでおいたり、1から4の数字を問題の横に書いておくなどの方法で記録しておきます。
問題用紙に解答を記録するのは、試験終了後に自己採点を行うためです。必ず忘れずに、自分の解答を記録しておくようにします。
試験時間が余った場合は見直しを!
テキストを7回読み、過去問5年分以上を繰り返し学習してきた人であれば、試験本番でもひと通り解答をし終わった後に、確実に時間が余るかと思います。その場合は自信がない問題を、再確認して見直すようにしましょう。
思わぬ落とし穴に引っ掛かってて、正解を間違えている場合もあります。問題の読み違いなどに気をつけるようにします。
それから見直しの際に、悩んだ選択肢でどちらにするかを再び悩んだ場合は、最初に選んでいた答えのほうが正解である確率が高いです。これはマークシートなど選択問題における試験でよく言われる法則です。確信がある場合は、別の解答にマークし直すのも良いですが、最終的に悩んでどちらかわからない場合は、最初に選んだ方の選択肢を解答としてマークするようにしましょう。
試験終了後は自己採点
午後3時になったら本試験が終了です。お疲れ様でした!この瞬間はほっと一息安堵の瞬間です。ただ1つ忘れずにやっておきたいことがあります。自己採点です。自己採点を行うために、試験が終わったら必ず問題用紙を持ち帰るようにします。
宅建試験の本試験のその日のうちに、資格学校のホームページなどで解答速報が掲載されます。その解答速報を確認して、自分が何点取れたのかを自己採点します。7割以上35点以上取れていれば、合格の可能性が高いです。ちなみに私は39点で合格でした。
宅建の合格発表は12月
後は12月の合格発表を待つだけです。インターネットや協力機関の指定場所で合格発表が行われます。
宅建は国家資格の試験ですから、どんなに頑張ったとしても不合格になってしまう可能性はあります。本気で努力して頑張り、自信があって、不合格になってしまった場合は、本当に悔しく涙することもあるでしょう。しかし宅建の試験は毎年行われます。気分を新たに一新して、また来年の試験に臨めば良いのです。きっとあなたの努力は報われるはずです。
合格された場合は、何はともあれおめでとうございます。自分の仕事のためのステップアップや宅地建物取引士としてのこれからの活躍に結びつけてください。
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