宅建の過去問演習の攻略方法
テキストの読み込みを学習期間の前半に終えたら、後半ではいよいよ過去問の問題集の演習を行っていきます。この過去問演習は必ず行わなければなりません。なぜなら、学習した知識が問題を解いてアウトプットできるレベルまで、しっかりと定着しているかどうかを確認するとともに、苦手な分野がどこかを把握し知識をさらに重点的に補充させるためです。
学習期間の後半は宅建過去問の演習を繰り返す
7回読みを実践して知識が確実に定着している場合は、おそらく1回目の過去問演習から合格点ラインの得点をクリアできるかと思います。私の場合は、7月からの3ヶ月の学習計画でしたので、8月上旬までにテキスト読み込みを終えて、8月の半ばから過去問演習を開始しました。
過去問もテキストと同じように、繰り返し解いていきます。私は過去8年分の過去問を、それぞれ5回ずつ解きました。最終的に5回目の過去問演習では、ほとんどの年度の過去問で48点以上から50点満点の高得点を得ることができるようになりました。ここまで行えば、自信を持って本番の試験にも臨めます。
少なくとも過去問は過去5年分を、最低5回ずつ繰り返すことをおすすめします。勉強時間に余裕があれば、演習する過去問を過去10年分にしたり、繰り返す回数を7回などに増やすと良いでしょう。さらに知識の定着が強くなること間違いなしです。
カレンダーで学習スケジュール管理
過去問問題集の練習についても、カレンダーで毎日何年度分の過去問を解くかというスケジュールを管理しましょう。テキスト読み込みの時と同じように、その日に解いたり復習したりする年度の分の過去問を、紙のカレンダーに書いてスケジュールを管理します。
8月13日 平成27年過去問演習
8月14日 平成26年過去問演習
8月15日 平成25年過去問演習
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上記のような感じです。紙のカレンダーですと、勉強机の近くに貼っておいて、いつでも確認できるようにして、モチベーションを保つことができます。ですので、私は紙のカレンダーをおすすめしますが、スマートフォンのカレンダーアプリ等で管理しても構いません。
使う問題集は過去問のみ
なお問題集は、過去問だけ行えば良いです。出版社や予備校などから、予想問題や演習用問題が、過去問とは別に販売されることもありますが、それらの問題集は特に手を出す必要はないと思います。宅建試験の出題は、過去問の問題からの焼き直しの出題がほとんどだからです。
とにかく過去問の問題集のみで、時間がある限りひたすら演習を繰り返せば良いと思います。私は8年分の過去問演習を行いましたが、余裕があればさらに多く10年分の過去問を演習すればよいでしょう。逆に時間がない場合は、間近の過去問5年分の演習を行うと良いでしょう。合格のためには最低でも過去5年分の過去問演習を行った方が良いです。
過去問演習時の注意ポイント
過去問演習を行う際には、以下のような点に注意します。
解答はノートに書いていく
過去問は最低でも5回は繰り返して解きますので、解答を問題集に直接書き込むのはNGです。解答は別途用意したノートに、4択の数字を書いて解答していきましょう。また、ノートにその過去問を解いた日付と、何回目の演習なのかを記録しておきましょう。
わからない問題は、わからない理由をノートに書く
過去問演習で重要なポイントは、自分が苦手とする分野を把握することです。4択のうち2つは除外して2つに絞ることができたとしても、その最後の2つ後どちらが正解かを悩んだような問題は、その悩んだ箇所や理由をメモしておきましょう。そうすると、復習の時に確認すべきポイントが明確になります。
2時間のタイマーをセットして問題演習する
過去問を解く際は、必ず本番と同じ試験時間である2時間のタイマーをセットして、問題演習に臨むようにします。これは2時間という時間がどの位であるかということを感覚としてつかむためです。過去問演習の段階で、2時間タイマーをセットして演習しておくと、1問あたりどのくらいのペースで解いていけば良いのか、という感覚をつかむことができます。
もちろん最初のうち1回目2回目の問題演習では、2時間以内に過去問を解き終えることができないかもしれません。1回目2回目のうちはそれを気にする必要はありません。過去問を繰り返し演習して復習するうちに、知識もどんどん強く定着してきて、過去問を解くスピードも上がってきます。5回目を解く頃には、必ず2時間以内で過去問を解き終えることができるようになっているでしょう。
難しい問題は?印をつけて飛ばす
過去問演習を開始して当初のうちは、あまりにも難しく感じて、解けそうにない問題に出くわすこともあるでしょう。そのような問題に時間をかけて解こうとするのは時間の無駄です。10分考えても難しくて解けそうにない問題には、ノートで解答する際に?印をつけて飛ばしてしまいましょう。
その問題は後で回答を復習する際に必ずチェックします。同時にテキストの該当箇所を読み直し、知識を再確認するようにします。その後にもう一度その難しかった問題にトライするようにしてみてください。今度は少し解けそうな感覚になるはずです。
解答を終えた後は必ず復習する
過去問は解いて終わりではありません。必ず演習した過去問は復習を行うようにします。特に間違えた問題や、選択肢で悩んだりした問題は、絶対に復習するようにします。間違えたり悩んだりした問題は、あなたが苦手とする分野です。それらの問題を重点的に復習することによって、弱点が少なくなり得点を伸ばすことができます。過去問演習の最大のメリットは、この苦手分野を確認して、その部分を重点的に復習して知識を補うことです。
過去問の演習をウェブで行う
過去問演習は、テキストと対になった問題集で行うのが理想的です。これについては、宅建のテキストや問題集など教材の選び方を伝授!のページで解説しています。
その他、私が作ったもので手前味噌ではあるのですが、過去問演習は以下のページからウェブ上で行うこともできます。
一問一答の方式で無料でご利用できますので、宅建勉強におすすめです。解いていく際には、ノートにメモ記録も伴わせて行っていくと効果的です。ぜひご利用をお願いいたします!スマートフォン対応となっていますので、外出中で問題集が手元にない時などの勉強にも活用できるかと思います。
また過去問のPDFとその解答は、不動産適正取引推進機構(RETIO)のサイトでも公開されています。
一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験の概要 | 宅建試験問題と正解番号
一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | アーカイブ・ユーザー向け一般サイト
印刷して過去問を使う場合等は、このPDFが便利かもしれません。
以上、宅建の過去問演習の攻略方法でした。少なくとも5年分以上の過去問を繰り返し解いてみられてください。過去問の出題傾向を把握できて、本番にもきっと自信を持って臨むことができます!
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